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さんごくし
三国志(三)
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(三)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 312,452 字 · 628 頁
三
なんで、予の害になろう」と、取合わなかった。
「いや、丞相のお心としてはそうでしょうが、つらつら玄徳の人物を観るに、まことに、彼は一世の英雄にちがいありません。いつまで、丞相の下風についているか知れたものではない。親しき仲にも、特に、用心がなくてはかないますまい」
劉曄も切に注意した。
曹操は、なお、度量の大を示すように、笑い消して、
「好きもまた、交わること三十年。悪きもまた、交わること三十年。好友悪友も、根元は、わが心の持ちかたにあろう」と、意にかける風もなかった。
そして彼と玄徳との交わりは、日をおうほど親密の度を加え、朝に出るにも車を共にし、宴楽するにも、常に席を一つにしていた。
三
一日。
相府の一閣に、程が来て、曹操とふたりきりで、密談していた。
程※(「日/立」、第3水準1-85-21)は、野心勃々たる彼が腹心のひとりである。しきりに天下の事を論じたあげく、
「丞相。もはや今日は、なすべきことをなす時ではありませんか。何故、猶予しおられるのですか」
と、なじった。
曹操は、そら嘯いて、
「なすこととは?」と、わざと反問した。
「覇道の改革を決行することです。