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さんごくし

三国志(三)

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《三国志(三)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 312,452 字 · 628 頁

青空文庫

四

「荀※(「或」の「丿」に代えて「彡」、第3水準1-84-30)か。きょうはそちに、取りわけ重大な意見を問いたいため呼んだわけだが、まず、これを一見するがよい」

「書簡ですか」

「そうだ。昨日、袁紹の使いが着いて、はるばる齎してきたもの。即ち、袁紹の自筆である」

「……なるほど」

「これを読んで、そちはどう感じるな」

「一言で申せば、辞句は無礼尊大であるし、また、書面でいってきたことは、虫のよい手前勝手としか思われません」

「そうだろう。――袁紹の無礼には、積年、予は忍んできたつもりだが、かくまで愚弄されては、もはや堪忍もいつ破れるか知れぬ気がする」

「ごもっともです」

「――ただ、どう考えても、袁紹を討つには、まだいささか予の力が不足しておる」

「よくご自省なさいました。その通りであります」

「しかし、断じて予は彼を征伐しようと思う。そちの意見は、どうだ?」

「必ず行うてよろしいでしょう」

「賛成か」

「仰せまでもございません」

「予は勝つか」

「ご必勝、疑いもありません。わが君には四勝の特長あり、袁紹には四敗の欠点がありますから」

と、荀※(「或」の「丿」に代えて「彡」、第3水準1-84-30)は、きのう郭嘉がのべた意見と同じように、両者の人物を比較して、その得失を論じた。