輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
さんごくし
三国志(三)
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(三)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 312,452 字 · 628 頁
三
そして中堂をめぐって整列していた曹操の親衛軍は、関羽のすがたを見ると一斉に迎賓の礼をとった。
三
降将とはいえ、さながら賓客の礼遇である。曹操は関羽を堂にむかえて、すこしも下風に見る容子はなく、おもむろに対談しはじめた。
「きょうは実に愉快な日だ。曹操にとっては、日頃の恋がかなったような――また一挙に十州の城を手に入れたよりも大きな歓びを感じる。しかし羽将軍には、どう思われるか」
「面目もない――その一言につきております」
「さりとは似あわしからぬことば、それは世のつねの敗軍の将のことで、羽将軍のごときは、名分ある降服というべきで辱るどころではない。堂々臣道の真を践まれておる」
「さきに張遼を通じて、お約束を乞うた三つの箇条は、とくとおきき届けくだされた由、丞相の大恩としてふかく心に銘記します」
「案じ給うな、武人と武人の約束は金鉄である。予も徳のうすい人間であるが、四海を感ぜしめんためには、誓って違背なきことを改めて、もう一度いっておく」
「かたじけない。さるお誓いのあるうえは、やがて故主玄徳の行方がわかり次第にこの関羽は直ちにお暇も乞わずに立ち去るものとお思いください。