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さんごくし

三国志(三)

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《三国志(三)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 312,452 字 · 628 頁

青空文庫

、第4水準2-1-76)と和睦したのじゃない。――それくらいなことが、わが幕下でありながら分らんのかっ」

と、二人の将を、立ちどころに縛めて、その首を刎ねてしまった。

そして、声荒く、

「帝を追えっ」

と、罵って、兵を率いて先へ急いだ。

次の日、御車が華陰県をすぐる頃に、後から喊の声が迫った。

振向けば、郭※(「さんずい+巳」、第3水準1-86-50)の兵馬が、黄塵をあげて、狂奔してくる。帝は、あなとばかり声を放ち、皇后は怖れわなないて、帝の膝へしがみついてはや、泣き声をおろおろと洩らし給う。

前後を護る御林の兵も、きわめて僅かしかいないし、李※(「にんべん+確のつくり」、第4水準2-1-76)もすでに、長安で暴れていたほどの面影はない。

「郭※(「さんずい+巳」、第3水準1-86-50)だ。どうしよう」

「おお! もうそこへ」

宮人たちは、逃げまどい、車の陰にひそみ、唯うろたえるのみだったが――時しもあれ一彪の軍馬がまた、忽然と、大地から湧きだしたように、彼方の疎林や丘の陰から、鼓を打鳴らして殺到した。

意外。意外。

帝を護る人々にも、帝の御車を追いかけて来た郭※(「さんずい+巳」