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さんごくし
三国志(三)
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(三)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 312,452 字 · 628 頁
劉※(「鷂のへん+系」、第3水準1-90-20)は始め、秣陵へ退いて、陣容をたて直すつもりだったが、敗戦の上にまた敗北を重ねてしまい、全軍まったく支離滅裂となって、彼自身からして抗戦の気力を失ってしまったので、
「この上は、劉表へすがろう」とばかり、命からがら逃げ落ちてしまったのである。
ここかしこの荒野に捨て去られた屍は一万の余を超えていた。
「劉※(「鷂のへん+系」、第3水準1-90-20)、たのむに足らず」
と見かぎって、孫策の陣門へ降参してゆく兵も一群れまた一群れと、数知れなかった。
しかし、さすが大藩の劉※(「鷂のへん+系」、第3水準1-90-20)の部下のうちには、なお降服を潔しとしないで、秣陵城をさして落ち合い、そこで、
「華々しく一戦せん」と、玉砕を誓った残党たちもあった。
張英、陳横などの輩である。
沿岸の敗残兵を掃蕩しながら、やがて孫策は秣陵まで迫って行った。
張英は、城中の矢倉から敵の模様をながめていたが、近々と濠ぎわまで寄せてきた敵勢の中に、ひときわ目立つ若い将軍が指揮している雄姿を見つけて、
「あっ、孫策だ」と、あわただしく弓をとって引きしぼった。