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さんごくし

三国志(三)

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《三国志(三)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 312,452 字 · 628 頁

青空文庫

「君は、真に快男子だ。妙に体面ぶらず、その潔いところも気に入った」

手を取って、彼は、太史慈を自分の帷幕へ迎え入れ、

「ところで君、先頃の神亭の戦場では、お互いに、よく戦ったが、あの際、もっと一騎打ちをつづけていたら、君はこの孫策に勝ったと思うかね」と、笑いばなしにいった。

太史慈も、打笑って、

「さあ、どんなものでしょうか。勝敗のほどはわかりませんな」

「だが、これだけは確実だったろう。――予が負けたら、予は君の縄目をうけていた」

「勿論でしょう」

「そうしたら、君は予の縄目を解いて、予がなした如く、予を助けたであろうか」

「いや、その場合は、恐らくあなたの首はなかったでしょうな。――なぜならば、私にはその気もちがあっても、劉※(「鷂のへん+系」、第3水準1-90-20)が助けておくはずがありませんから」

「ははは、もっともだ」

孫策は、哄笑した。

酒宴をもうけて、二人はなお愉快そうに談じていた。孫策は、彼に向って、

「これから戦いの駈引きについてもいろいろ君の意見を訊くから、良計があったら、教えてもらいたい」といったが、太史慈は、

「敗軍の将は兵を語らずです」