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さんごくし

三国志(三)

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《三国志(三)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 312,452 字 · 628 頁

青空文庫

たように、

「やあ、思わず今夜は、はなしに実がいって、長座いたした。どうも詩や画のはなしに興じていると、つい時も忘れ果てて」

などと云いながら、あわててその家を辞した。

そこは郊外なので、玄徳の客舎へ来たのは、もう四更に近かった。

深夜。しかも、時ならぬ人の訪れに、

「何ごとか」と、玄徳もあやしみながら彼を迎え入れた。

が、――彼は、およそ客の用向きを察していたらしく、家僕が客院に燭をともしかけると、

「いや、奥の小閣にしよう」と、自ら董承をみちびいて、庭づたいに、西園の一閣へ案内した。

許都へ来た当座は、曹操の好意で、相府のすぐ隣の官邸を住居としてあてがわれていたが、

「ここは帝都の中心で、田舎漢の住居には、あまり晴れがましゅうござれば」

と、今のところへ引移っていたのだった。

「何もありませんが」

と、すぐ青燈の下に、小酒宴の食器や杯がならべられた。それらの陶器といい室の飾りといい、清楚閑雅な主の好みがうかがわれて、董承はもう、この人ならではと思いこんでいた。

四方のはなしの末に、

「時ならぬご来駕は、何事でございますか」と、玄徳から訊ねだした。

董承はあらたまって、