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さんごくし

三国志(三)

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《三国志(三)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 312,452 字 · 628 頁

青空文庫

、第3水準1-92-6)の同僚が憐れんで懸命に命乞いをしたので、

「命だけは助けておくが、以後、無礼な口を開くとゆるさんぞ」

と、幕中に投げこんで謹慎を命じた。――が、賈※(「言+栩のつくり」、第3水準1-92-6)はその夜、幕を噛み破って、どこかへ逃亡してそのまま行方をくらましてしまった。

翌朝。――賊軍は両将の意思どおり前進を開始して、曹操の軍勢へひた押しに当って行った。

李※(「にんべん+確のつくり」、第4水準2-1-76)の甥に、李暹、李別という者がある。剛腕をもって常に誇っている男だ。この二人が駒をならべて、曹操の前衛をまず蹴ちらした。

「許、許※(「ころもへん+睹のつくり」、第3水準1-91-82)っ」

曹操は中軍にあって、

「行け、見えるか、あの敵だぞ」と、指さした。

「はっ」と、許※(「ころもへん+睹のつくり」、第3水準1-91-82)は、飼い主の拳を離れた鷹のように馬煙をたてて翔け向った。そして目ざした敵へ寄るかと見るまに、李暹を一刀のもとに斬り落し、李別が驚いて逃げ奔るのを、

「待てっ」

と、うしろから追いつかみ、その首をふッつとねじ切って静々と駒を返して来るのだった。