輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
しんらん
親鸞
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《親鸞(しんらん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 566,138 字 · 1127 頁
――なんで慈円僧正のような人がそんな愚をなそうか、僧正はすでに珠である、明朗と苦悩の域をとうに蝉脱した人格は、うしろから見ても、横から見ても、「禁慾の珠玉」そのものである。
そのすずやかな蝉脱のすがたは、歌人としては、随所に楽しむ――という主義の下に、人生を楽しみあそび、僧としては、浄土を得て、法燈の守りに、一塵の汚れもとめない生活をしている。いかに、さもしい俗人の邪推をもって僧正の身のまわりをながめても、僧正に、それ以上なものがなければ淋しかろうとか、不幸だろうとかいうようなことは考えもつかない沙汰である。さまでの僧正を、なおも強いて穢なき臆測で見ようとする人々には、よろしく、僧正と共に青蓮院に起臥してみるがよい。いかに、僧正が、女性のない人生をとおってきても、そこに少しの淋しさも不自然さもなく、いる所に楽しんでいるかの姿がきっとわかるに違いない。
範宴は、縷々として、以上のような意味を、並いる人々へ説いた。そして、
「若輩者が、おこがましい弁をふるいたてましたが、お師の君に、あらぬ世評のふりかかるは、弟子の身としても、口惜しい儀にぞんじます。