輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

しんらん

親鸞

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《親鸞(しんらん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 566,138 字 · 1127 頁

青空文庫

風やまず

一

けれど、玉日の容子を見るに、朝な朝な、身ぎれいに、いつでも死ねる支度は心にしているらしくあった。

風やまず

一

不気味なほど、比叡の一山は、このところ静かな沈黙を守っている。

どんな形をもって、再度の報復に出てくるかと思ったが、岡崎の草庵へも、あれなりなんの行動も起してこないのである。

――だが、それをもって、叡山が、山門の僉議の決議を変更し、対念仏門の考え方を好転したかと見るのは早計で、事実はかえって、いっそう険悪の度を加えていたのだった。

山にも、智者がいる。

「岡崎のごときは、法敵の中核ではない。敵の中枢は、吉水ではないか。吉水こそ、念仏門の本城なのだ。したがって、吉水さえ打っ仆してしまえば、後は、岡崎の善信だろうが、何だろうが、みな支離滅裂となって、社会へ何の力も持たなくなるのは知れきっている」こう、智者は説いて――

「それを、一草庵の岡崎へなど、度々出向いて、争うなどとは、愚の骨頂だ。聞けば、善信夫婦は、あの後、草庵の法弟にみな暇を出し、自分たちの什器から輦まで焼いて、吾々の成敗の手を心静かに待っておるらしい様子とか――そういう覚悟の者へ、物々しい返報は、かえって、こちらが大人げなく、世上のわらい草となり、念仏打倒の輿論を邪げることとなろう。