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さんごくし
三国志(三)
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(三)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 312,452 字 · 628 頁
四
曹操は黙って、客のことばを聞いていたが、客が帰ると、荀をつれて、楼へ上って行った。
「荀※(「或」の「丿」に代えて「彡」、第3水準1-84-30)。こう天を眺めていても、わしに天文は分らんが、さっきの客のはなしは、どういうものだろう」
「天の声かも知れません。漢室は元来、火性の家です。あなたは土命です。許昌の方位は、まさに土性の地ですから、許昌を都としたら、曹家は隆々と栄えるにちがいありません」
「む、そうか。……荀※(「或」の「丿」に代えて「彡」、第3水準1-84-30)。王立という者へ早速使いをやって、天文の説は、人にいうなと、口止めしておけ。よろしいか」
四
迷信とは思わない。
哲学であり、また、人生科学の追求なのである。すくなくも、その時代の知識層から庶民に至るまでが、天文の暦数や易経の五行説に対しては、そう信じていたものである。
――崇高な運命学の定説として彼らの運命観のなかには、星の運行があり、月蝕があり、天変地異があり、易経の暗示があり、またそれを普遍する予言者の声にも自ら多大な関心をはらう習性があった。
この渺々とした黄土の大陸にあっては、漢室の天子といい、曹操といい、袁紹といい、董卓といい、呂布といい、劉玄徳といい、また孫堅その他の英傑といい、一面みな弱いはかない「我れ」