輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
さんごくし
三国志(一)
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(一)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 309,839 字 · 622 頁
三
帝は、当惑そうに、
「では、張郎中、朕に、どうせいというのか」と、問われた。
ここぞと、張均は、
「十常侍らを獄に下して、その首を刎ね、南郊に梟けて、諸人に罪文と共に示し給われば、人心おのずから平安となって、天下は」
云いかけた時である。
「だまれっ。――まず汝の首より先に獄門に梟けん」
と、帳の蔭から怒った声がして、それと共に十常侍十名の者が躍り出した。みな髪を逆立て、眦をあげながら、張均へ迫った。
張均は、あッと驚きのあまり昏倒してしまった。
手当されて、後に、典医から薬湯をもらったが、それを飲むと眠ったまま死んでしまった。
三
張均は、その時、そんな死に方をしなくても、帝へ忠諫したことを十常侍に聴かれていたから、必ずや、後に命を完うすることはできなかったろう。
十常侍も、以来、
「油断しておると、とんでもない忠義ぶった奴が現れるぞ」
と気がついたか、誡め合って、帝の周囲はもとより、内外の政にわたって、大いに警戒しているふうであった。
それもあるし、帝ご自身も、功ある者のうちに、恩賞にももれて不遇をかこち、不平を抑えている者がすくなくないのに気がつかれたか、特に、勲功の再調査と、第二期の恩賞の実施とを沙汰された。