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さんごくし
三国志(一)
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(一)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 309,839 字 · 622 頁
五
白馬の毛は、紅梅の落花を浴びたように染まった。きのう公孫※(「王+贊」、第3水準1-88-37)から、当座の礼としてもらった駿足である。
子龍は、なおも進んで敵の文醜、顔良の二軍へぶつかって行った。にわかに、対岸へ退こうとしても、盤河橋の一筋しか退路はないので、河に墜ちて死ぬ兵は数知れなかった。
五
深入りした味方が、趙子龍のために粉砕されたとはまだ知らない――袁紹であった。
盤河橋をこえて、陣を進め、旗下三百余騎に射手百人を左右に備え立て、大将田豊と駒をならべて、
「どうだ田豊。――公孫※(「王+贊」、第3水準1-88-37)も口ほどのものでもなかったじゃないか」
「そうですな」
「白馬二千を並べたところは、天下の偉観であったが、ぶッつけてみると一たまりもない。旗を河へ捨て、大将の厳綱を打たれ、なんたる無能な将軍か。おれは今まで彼を少し買いかぶっておったよ」
云っているところへ、俄雨のように、彼の身のまわりへ敵の矢が集まって来た。
「や、や、やっ」
袁紹は、あわてて、
「何処にいる敵が射てくるのか」と、急に備えを退いて、楯囲いの中へかけ込もうとすると、
「袁紹を討って取れ」