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さんごくし
三国志(一)
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(一)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 309,839 字 · 622 頁
三
董卓からは、感状と剣一振りとが直ちに届けられてきた。
三
味方の鮑忠が、抜け馳けして、早くも敵に首級を捧げ、敵をよろこばせていたとは知らず、先手の将、孫堅は、
「いで、ひと押しに」
と、戦術の正法を行って、充分な備えをしてから、水関の正面へ攻めかけ、
「逆臣を扶くる匹夫。なんぞ早く降伏を乞わざるか。われは、革新の先鋒たり。時勢はすでに刻々と革まるを、汝ら、頑愚の眼にはまだ見えぬか」と、関城の下でどなった。
華雄はこれを聞いて、
「笑うべきたわ言をほざくやつだ」
と、自分の周囲を見まわして、
「誰か、孫堅が首を取って、この関城に、第一の功を誇ろうとする者はないか」と、いった。
副将の胡軫、声に応じて、
「それがしに命じ給え」と、名乗り出た。
「胡軫か、よかろう」
すなわち、華雄から五千の兵を分ち与えられて、胡軫は直ちに、関を下った。
だが、華雄はなお不安と見たか、さらにまた、自身一万の兵をひいて、関の側面から出て行った。
関下の激戦は、もう始まっていた。
孫堅は、槍を押っとり、
「出で来りし者は、胡軫と見えたり。いでや来れ」
寄せ合うと、胡軫も、
「なんの猪口才な」