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さんごくし
三国志(一)
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(一)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 309,839 字 · 622 頁
牡丹亭
一
、第3水準1-91-14)良は、そのことの運ばれる間にも、幾度となく、
「無用の将一人をすてても、万里の土地を獲れば、いかなる志も後には行うことができるではありませんか」と、口を酸くして説いたが、遂に用いられなかったので、
「ああ、大事去る!」と、独り長嘆していた。
一方、呉の兵船は、弔旗をかかげて、国へ帰り、孫策は、父の柩を涙ながら長沙城に奉じて、やがて曲阿の原に、荘厳な葬儀を執り行った。
年十七の初陣に、この体験をなめた孫策は、父の業を継ぎ、賢才を招き集めて、ひたすら国力を養い、心中深く他日を期しているもののようであった。
牡丹亭
一
「呉の孫堅が討たれた」
耳から耳へ。
やがて長安(陝西省・西安)の都へその報は旋風のように聞えてきた。
董卓は、手を打って、
「わが病の一つは、これで除かれたというものだ。彼の嫡男孫策はまだ幼年だし……」
と、独りよろこぶこと限りなかったとある。
その頃、彼の奢りは、いよいよ募って、絶頂にまで昇ったかの観がある。
位は人臣をきわめてなおあきたらず、太政太師と称していたが、近頃は自ら尚父とも号していた。
天子の儀仗さえ、尚父の出入の耀かしさには、見劣りがされた。