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さんごくし
三国志(一)
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(一)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 309,839 字 · 622 頁
五百人の弟子は、彼の命に依って、金仙丹、銀仙丹、赤神丹の秘薬をたずさえ、おのおの、悪疫の地を視て廻った。そして、張角方師の功徳を語り聞かせ、男子には金仙丹を、女子には銀仙丹を、幼児には赤神丹を与えると、神薬のききめはいちじるしく、皆、数日を出でずして癒った。
それでも、癒らぬ者は、張角自身が行って、大喝の呪を唱え、病魔を家から追うと称して、符水の法を施した。それで起きない病人はほとんどなかった。
体の病人ばかりでなく、次には心に病のある者も集まってきて、張角の前に懺悔した。貧者も来た。富者も来た。美人も来た。力士や武術者も来た。それらの人々は皆、張角の帷幕に参じたり、厨房で働いたり、彼のそば近く侍したり、また多くの弟子の中に交じって、弟子となったことを誇ったりした。
たちまち、諸州にわたって、彼の勢力はひろまった。
張角は、その弟子たちを、三十六の方を立たせ、階級を作り、大小に分かち、頭立つ者には軍帥の称を許し、また方帥の称呼を授けた。
大方を行う者、一万余人。小方を行う者六、七千人。その部の内に、部将あり方兵あり、そして張角の兄弟、張梁、張宝のふたりを、天公将軍、地公将軍とよばせて、最大の権威をにぎらせ、自身はその上に君臨して、大賢良師張角と、称えていた。