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さんごくし
三国志(一)
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(一)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 309,839 字 · 622 頁
、第3水準1-93-55)の手下が槍で突き刺してしまった。
護衛の兵は、兇悪な匪賊と変じて、一瞬の間に殺戮をほしいままにしはじめたのである。
老父の曹嵩も厠へかくれたが発見されて、ズタズタに斬り殺されてしまい、その他の家族召使いなど百余人、すべて血の池の中へ葬られてしまった。
曹操から迎えのため派遣されて付いていた使者の応劭は、この兇変に度を失って、わずかな従者と共に危難は脱したが、自分だけ助かったので後難をおそれたか、主君の曹操のところへは帰りもせず、その地から袁紹を頼って逃亡してしまった。
――酸鼻な夜は明けた。
まだそぼ降っている秋雨の中に、山寺は火を放たれて焼けていた。そして、張※(「門<豈」、第3水準1-93-55)一味の兇兵は、百余輛の財物と共に、もう一人もいなかった。
× × ×
州の曹操は、変を聞いて、嚇怒した。
「老父をはじめ、我が一家の縁者を、みな殺しにした陶謙こそ、不倶戴天の仇敵である」
と、眦を裂いて云った。
彼はあくまで、老父の遭難を陶謙の罪として怨んだ。
若年の頃、自分の邪推から、叔父の一家をみな殺しにして、平然とすましていた曹操ではあったが、それと似た兇変が今、自分の身近にふりかかってみると、その残虐を憎まずにいられなかった。