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さんごくし
三国志(一)
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(一)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 309,839 字 · 622 頁
呂布の顔色に血がさした。
「あっ、そうか。よく云ってくれた。君の一言は、吾輩の懶惰をよく醒ましてくれた。やろう!」
それからのことである。
※(「亠/兌」、第3水準1-14-50)州は兵乱の巷になり、虚を衝いて侵入した呂布の手勢は、曹操の本拠地を占領してから、さらに、勢いにのって、濮陽方面(河北省・開州)にまで兵乱をひろげていた。
× × ×
「不覚!」
曹操は、唇を噛んだ。
われながら不覚だったと悔いたがもう遅い。彼は、徐州攻略の陣中で、その早打ちを受けとると、
「どうしたものか」と、進退きわまったものの如く、一時は茫然自失した。
けれど、彼の頭脳は、元来が非常に明敏であった。また、太ッ腹でもあった。一時の当惑から脱すると、すぐ鋭い機智が働いて、常の顔いろに返った。
「最前、城内からの劉備玄徳の使者は、まだ斬りはしまいな。――斬ってはならんぞ。急いでこれへ連れて来い」
それから彼は、玄徳の使いに、
「深く考えるに、貴書の趣には、一理がある。仰せにまかせて、曹操はいさぎよく撤兵を断行する。――よろしく伝えてくれい」
と、掌を返すように告げて、使者を鄭重に城中へ送り帰し、同時に洪水の退くように、即時、※(「亠/兌」