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さんごくし
三国志(三)
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(三)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 312,452 字 · 628 頁
玄徳は、関羽をかえりみて、「あれを、ここへ」と、いいつけた。
関羽の手で、そこへ差出されたのは、二顆の首級だった。
驚いて、曹操は、
「何者の首か?」と眼をみはった。
玄徳は答えて、
「一つは韓暹の首、一つは楊奉の首です」
「袁術の内部から裏切りして、呂布の味方につき、地方へ赴任したあの二人か」
「そうです。その後の両名は、沂都、瑯の両県に来て吏庁にのぞんでいましたが、たちまち苛税を課し良民を苦しめ、部下に命じて掠奪を行わしめ、婦女子をとらえて姦するなど、人心を険悪にすること一通りでありません。依って、人民の乞いをいれ、また、吏道を正す意味で、ひそかに関羽、張飛に命じ、両名を酒宴に招いて殺させました」
「ほう。そうか」
「ついては、丞相の命を待たずに行ったことですから、今日はご処罰を仰ぐつもりでおります――独断をもって、両名を誅伐した罪、どうかお糺しください」
「何をいう。君のしたことは、吏道を粛正し、良民の害をのぞいたので、私怨私闘とはちがう。その功を、賞めこそすれ、咎める点はない」
「おゆるし給わるか」
「もちろん、呂布へは、自分からも、よきように云っておこう。