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さんごくし
三国志(一)
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(一)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 309,839 字 · 622 頁
六
「軍器は立派だし、服装も剣も華やかだが、洛陽の官兵は、どうも戦意がない。都に残している女房子供のことだの、うまい酒だの、そんなことばかり思い出しているらしい」
張飛は、時々、そんな不平を鳴らして、
「長兄。こんな軍にまじっていると、われわれまでが、だらけてしまう。去って、ほかに大丈夫の戦う意義のある戦場を見つけましょう」
と、玄徳へいったが、玄徳は、師を歓ばせておきながら、師へ酬いることもなく去る法はないといって、きかなかった。
そのうちに、盧植のほうから、折入って、軍機にわたる一つの相談がもちかけられた。
六
盧植がいうには、
――そもそもこの地方は、嶮岨が多くて、守る賊軍に利があり、一気に破ろうとすれば、多大に味方を損じるので、心ならずも、こうして長期戦を張って、長陣をしている理であるが、折入って、貴下に頼みたいというのは、賊の総大将張角の弟で張宝・張梁のふたりは目下、潁川(河南省・許昌)のほうで暴威をふるっている。
その方面へは、やはり洛陽の朝命をうけて、皇甫嵩・朱雋の二将軍が、官軍を率いて討伐に向っている。
ここでも勝敗決せず、官軍は苦戦しているが、わが広宗の地よりも、戦うに益が多い。