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さんごくし
三国志(一)
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(一)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 309,839 字 · 622 頁
舞刀飛首
一
袁紹は、たちまち鉄甲に身を鎧い、御林の近衛兵五千をひっさげて、内裏まで押通った。王城の八門、市中の衛門のこらず閉じて戒厳令を布き、入るも出ずるも味方以外は断乎として一人も通すなと命じた。
その間に。
何進もまた、車騎将軍たる武装をして何、荀攸、鄭泰などの一族や大臣三十余名を伴い、陸続と宮門に入り、霊帝の柩のまえに、彼が支持する弁太子を立たせて、即座に、新帝ご即位を宣言し、自分の発声で、百官に万歳を唱えさせた。
舞刀飛首
一
百官の拝礼が終って、
「新帝万歳」の声が、喪の禁苑をゆるがすと共に、御林軍(近衛兵)を指揮する袁紹は、
「次には、陰謀の首魁蹇碩を血まつりにあげん」
と、剣を抜いて宣言した。
そしてみずから宮中を捜しまわって、蹇碩のすがたを見つけ、
「おのれっ」と、何処までもと追いかけた。
蹇碩はふるえ上がって、懸命に逃げまわったが、度を失って御苑の花壇の陰へ這いこんでいたところを、何者かに尻から槍で突き殺されてしまった。
彼を突き殺したのは、同じ仲間の十常侍郭勝だともいわれているし、そこらにまで、乱入していた一兵士だともいわれているが、いずれにせよ、それすら分らない程、もう宮闕の内外は大混乱を呈して、人々の眼も血ばしり、気も逆上っていたにちがいなかった。