Japanische Klassiker mit Furigana
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げんだいやくろんご
現代訳論語
下村 湖人
Lesen Sie 現代訳論語 (げんだいやくろんご) von 下村 湖人 (しもむらこじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 127.327 Zeichen · 256 Bildschirme
九(二六二)
一〇(二六三)
天は私の希望を奪った。」
○ 孔子はこの時、齢すでに七十歳であつた。道統をつぐ者を失つた悲痛な歎きである。
九(二六二)
顔渕が死んだ。先師はその霊前で声をあげて泣かれ、ほとんど取りみだされたほどの悲しみようであった。お供の門人が、あとで先師にいった。――
「先生も今日はお取りみだしのようでしたね。」
先師がこたえられた。――
「そうか。取りみだしていたかね。だが、あの人のためになげかないで、誰のためになげこう。」
一〇(二六三)
顔渕が死んだ。門人たちが彼のために葬儀を盛大にしようともくろんだ。先師はそれを「いけない」といって、とめられたが、門人たちはかまわず盛大な葬儀をやってしまった。すると先師はいわれた。――
「囘は私を父のように思っていてくれた。私も彼を自分の子供同様に葬ってやりたかったが、それが出来なかった。それは私のせいではない。みんなおまえたちのせいなのだ。」
○ 死者顔囘の心にもかない、自分の心にもかなう、真情のこもつた質素な葬式を行いたいと思つていた孔子が、門人たちにすべてを裏切られ、最も厭うべき形式と見榮とにみちた葬儀を最愛の門人のために行わなければならなかつた時の怒りが、最後の一句で目に見えるようである。