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Japanische Klassiker mit Furigana

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げんだいやくろんご

現代訳論語

下村 湖人

Lesen Sie 現代訳論語 (げんだいやくろんご) von 下村 湖人 (しもむらこじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 127.327 Zeichen · 256 Bildschirme

Aozora Bunko

三七(三六九)

老子は明らかに「怨みに報いるに徳を以てす」といつているのだから。

○ 孔子には、老・荘・仏・基のように、飛躍ということがなかつた。つまり孔子は常にこつこつと地上を歩いた人であり、現実社会の秩序ということを忘れて、一挙に理想に突入し、愛の燃燒によつて罪を浄化するというような心境には終生なれなかつたのである。そういう点で、孔子に霊感的なものを求めるのは比較的困難である。しかし、そこに基督などとはちがつた彼の偉大さ、いわば平凡人の偉大さとでもいうべきものがあつたと思う。理想としては、「汝の敵を愛する」のが見事だとしても、現実社会は永遠に「怨みに報いるに正しさを以てする」必要があるであろうことを、われわれは忘れてはならないのである。

三七(三六九)

先師が歎息していわれた。――

「ああ、とうとう私は人に知られないで世を終りそうだ。」

子貢がおどろいていった。――

「どうして先生のような大徳の方が世に知られないというようなことが、あり得ましょう。」

すると先師は、しばらく沈默したあとでいわれた。――

「私は天を怨もうとも、人をとがめようとも思わぬ。私はただ自分の信ずるところに従って、低いところから学びはじめ、一歩一歩と高いところにのぼって来たのだ。