Japanische Klassiker mit Furigana
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げんだいやくろんご
現代訳論語
下村 湖人
Lesen Sie 現代訳論語 (げんだいやくろんご) von 下村 湖人 (しもむらこじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 127.327 Zeichen · 256 Bildschirme
すると桀溺がいった。
「お前さんはいったい誰かね。」
子路――
「仲由と申すものです。」
桀溺――
「ほう。すると、魯の孔丘のお弟子じゃな。」
子路――
「そうです。」
桀溺――
「今の世の中は、どうせ泥水の洪水見たようなものじゃ。お前さんの師匠は、いったい誰を力にこの時勢を変えようとなさるのかな。お前さんもお前さんじゃ。そんな人にいつまでもついてまわって、どうなさるおつもりじゃ。この人間もいけない、あの人間もいけないと、人間の選り好みばかりしている人についてまわるよりか、いっそ、さっぱりと世の中に見切りをつけて、のんきな渡世をしている人のまねをして見たら、どうだね。」
桀溺はそういって、まいた種にせっせと土をかぶせ、それっきり見向きもしなかった。
子路も仕方なしに、先師のところに帰って行って、その旨を話した。すると先師はさびしそうにしていわれた。――
「世をのがれるといったところで、まさか鳥や獣の仲間入りも出来まい。人間と生れたからには、人間と共に生きて行くよりほかはあるまいではないか。私にいわせると、濁った世の中であればこそ、世の中のために苦しんで見たいのだ。