Clásicos japoneses con furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lee チベット旅行記 (チベットりょこうき) de 河口 慧海 (かわぐちえかい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 531.520 caracteres · 1042 pantallas
チベット国境の高雪峰
(〔ちょうどわが国の妙義山を広大にしたような山で、石門も天空駆けるように見える岩も見えます。〕)けれどもこれは略します。とにかく険しい山路をある時は一日ある時は二日位逗留して英気を養いつつ七月一日まで進みました。そこで私に付いて来た案内者を還すことにしました。その間に大分食物を喰いましたから荷物は一貫五百匁ばかり減って八貫匁位になりました。それを今度は自分で背負って行かねばならぬ。で、いよいよ
チベット国境の高雪峰 を踰えねばならぬ。私は荷持に対し「私はこれからドーラギリーの山中にある桃源郷に行かなければならぬ。だからお前は帰ってくれろ」と言ったところが荷持は一緒に帰ることと思いの外、ドーラギリーへ行くと聞いてびっくり愕き「それはいけません。あんな所へは仏様か菩薩でなければ行けやしません。あなたもそういうお方か知りません。あすこへは昔から一人か二人しか行った者がないという話です。恐ろしい所だそうですから行けば必ず死んでしまいます。そうでなくとも桃源郷の外を守って居る猛獣のために喰われてしまいますからお止しなさい」と言って親切に止めてくれましたけれども、私の目的はそこにあるのだからとていろいろと言い聞かしますと彼は涙を流しながら立ち去りました。