Clásicos japoneses con furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lee チベット旅行記 (チベットりょこうき) de 河口 慧海 (かわぐちえかい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 531.520 caracteres · 1042 pantallas
堂内の粧飾
五色のシナ縮緬で捲立てられた柱もあれば、またある大きな柱は赤地に青と白との唐草模様の羅紗で捲立ててある。で常には何もかかって居らなかった壁の上にもまた柱の上にも、チベットでは最上等に位する仏画の軸が沢山にかけられて居る。その他いろいろの飾物があるのみならず、本堂の中には三千五千のバタの燈明が燈って居るです。バタの光というものは菜種油の光よりも非常に白く、ちょっとガスの火に似て余程明るいです。
そういう中でお経を読んで居ると何となく自分はありがたい観念に打たれるです。大抵人は境涯に化せられるものであって、どうもそこへ行って見ると自然にありがたくならなくちゃならんようになって来る。なおその読みつつあるお経の文句の意味などを考えると、そぞろに涙の出ずるを禁め得ない。かかるありがたい普賢菩薩の願文会においても、悪い奴はどうしても化せられぬものか。随分妙な事が沢山ある。夜が明けて僧侶が外へ出て来る時分には信者が布施をするといって「ゲ」を出します。一タンガーずつ出すこともあれば半タンガーずつくれることもある。
僧侶は出かけにそれを貰うのですが、悪い奴はそれを一遍貰ってまたくるっと裏から廻って来てまた一遍、都合がよければもう一遍、で三遍取ったとか四遍取ったとかいうような人間がある。