Clásicos japoneses con furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lee チベット旅行記 (チベットりょこうき) de 河口 慧海 (かわぐちえかい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 531.520 caracteres · 1042 pantallas
第二十二回 月下の坐禅
路窮して巡礼に逢う
まず自分の着物の着方のぞんざいになって居るのを直します。その中に微温湯になったところで直にその湯を飲んでまた乾葡萄の貰ったのを喰いまして、腹が出来たから荷物を背負ってだんだん出掛けて行く。さてその川に沿うて登って行けと言われたのか降って行けと言われたのか不意と忘れました。確かに登って行けと言われたように思いますけれども登って行く方の側へ行くと実に山が高いのです。ああいう高い所には大きな荷物を背負ってはとても登れない。よしんばこの山を登って良い道があったにしたところがこの荷物を持って行っては死んでしまう。だからまあこの川に沿うて降って行こうと思いましてだんだん川に沿うて降って行きました。すると路が間違ったのか、どうも教えてくれたところの石に大きな仏さんが彫り付けてあるという場所へちっとも出ない。どれだけ行っても出ない。出ないはずです。登って行くのを降ったから。
第二十二回 月下の坐禅
路窮して巡礼に逢う ずっと川に沿うて二里ばかり降ると大分広い原に出たです。向うを見ると原の広さが七、八里もあり横幅が三、四里もある位。いやまあこういう所に出れば安心。山の中でこの荷物を背負って居ちゃあとても堪らない。