Clásicos japoneses con furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lee チベット旅行記 (チベットりょこうき) de 河口 慧海 (かわぐちえかい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 531.520 caracteres · 1042 pantallas
第四十二回 剽盗の難(二)
衆生済度の読経
第四十二回 剽盗の難(二)
衆生済度の読経 どこでも泊めてくれないので何んともしてみようがない。で、ずーっと四、五間こっちへ来てテントの張ってある五、六軒の家を眺め、どうも縁なき衆生は度し難しと釈迦牟尼如来がおっしゃってござるが、この先生たちは私にちっとも縁のない人たちばかりであるからこういう具合に刎ね付けられ、今夜この温そうなテントの中を見ながら外に寝なければならんというは誠に浅ましい訳であると思いました。しかし縁のない人もこうやって頼んだのが縁になって、この後どういう縁が付くか知れんからこの人らが後に仏教に入るようにお経を読んでやりましょうと思ってお経を読みました。それは仏教の真実広大なる慈悲の主義から来て居ることであって、我々仏教僧侶としてはそれをやるのが当り前の事です。
だから一生懸命にお経を読んでやりますと、今頼んだテントの娘がちょっと顔を出して暫く眺めて居りましたが、急に幕内へ入って母に向いあのラマは私共が宿を貸さなかったのを怒って悪い法を唱えて我らを殺すか病気にするような行いをして居る。非常に腹を立てたものと見えるといって話したのでありましょう。