Clásicos japoneses con furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lee チベット旅行記 (チベットりょこうき) de 河口 慧海 (かわぐちえかい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 531.520 caracteres · 1042 pantallas
十五、六日間無人の高原
しかしこれから多分十五、六日間は人に逢うことは出来ますまいから充分ご用心なすって、雪の中の豹に喰われないようにお経でもお読みになってお越しになるがよかろう。私共はここで帰らないとまた遅くなるからと言って別れを告げて帰ったのです。さあこれから
十五、六日間無人の高原 を往かなくちゃあならんかと早速その荷物を背負って半里ばかりある磧をドシドシ行って参り、そこから堤ではないけれど高くなって居る所をずっと四、五丁も上りますと平地に出ました。平地の間にも山がちょいちょいあるです。そこまで来ると羊に草を喰わせにゃあならず、自分も大分疲れて居るから草のある辺で草を喰わし自分も荷物を卸して休みながらずっとブラマプトラ川の流れ来る西北の方向を見ますと、大きな雪の峰が重なり重なってちょうど数多の雪達磨が坐禅をして居るように見えるです。雪が山の裾まで一面に被さって居る有様はとてもダージリンやネパールの方からは見ることは出来ない。これがすなわちチベットの高原地から雪山を眺めた時の特色であることを感じたです。それからずっと川の行先を眺めて見ますと遙かの雲の中に隠れてどこへ流れ込んだか分らなくなって居るが、その蜿と廻り廻って上から下までずっと流れ去り流れ来る有様はちょうど一流の旗が大地に引かれて居るような有様に見えたです。