Clásicos japoneses con furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lee チベット旅行記 (チベットりょこうき) de 河口 慧海 (かわぐちえかい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 531.520 caracteres · 1042 pantallas
薬剤中の草の毒
ごく古代のインドの五明中の医学が伝って居るだけで、その医学もごく不完全なものである。しかし不完全な医学だけでも心得て居れば、病人に対して幾分の助けをなすことが出来るでしょうけれども、彼らはその医学のなんたるを知らずにただ聞き伝え位でやって居る者が多いのである。
薬剤中の草の毒 チベットの医者の用うる薬の中にはすべてツァーツク(草の毒)の入って居らぬものは少ない。このツァーツクというのは草の根の毒であって、これを多量に喰えば死んでしまうです。つまり興奮剤のようであるけれども、少し多量に入れてあるのを服むと身体の各部に痺れを起すことがある。また少量でも病気の都合によっては非常に腹を下すこともある。とにかくその薬を服んで病気の治る治らんに拘わらず、必ず病人に対して何かの変化を与えるです。その変化が起ると病人に利いたような具合に見えるから、お医者さんは利目を見せるためにどんな薬にもツァーツクを入れる。
昔漢方医が大抵薬の中に甘草を薬の導きとして入れて居ったようなものでしょう。もっとも一、二の例外はあるけれども、その大部分はそうですから病人は堪らない。決して自分の病気に適当した薬を貰うことが出来ない。