Clásicos japoneses con furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lee チベット旅行記 (チベットりょこうき) de 河口 慧海 (かわぐちえかい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 531.520 caracteres · 1042 pantallas
怠惰不注意の罰金
それは良い物でも悪い物でも構わない。で、その盗んだ者は昨夜はうまく盗んで上げましたといって翌日皆の者に示します。すると大変です。盗まれた人はその
怠惰不注意の罰金 としてチベット銀二十タンガー即ち日本金五円をその盗んだ人に遣らなくてはならない。こういう奇態な習慣があるものですから、媒妁人らは充分注意してなるべく酒を飲まないようにする。けれどもまた花嫁の朋友とか親族とかいうものは巧みに勧めて酒を飲ませようと掛る。そこで飲め飲まぬとの争いがほとんど戦争のようになりますが、しかしその酒をすすめる言葉および動作はすべてこの国の古代から伝わって居るところの習慣によって、巧みにすすめなくてはならん。もし古代の習慣に違う時分には、その花聟の媒妁人あるいは代理人は「あなたがたは古来の習慣を知らない。礼式を知らない。いやどうも智識がない」といって大いに罵るです。それは大変花嫁の家の耻になるという訳であるから容易な事ではない。
それからまた花聟の側の人たちも酒を辞退するにそれ相応の文句がある。酒は百毒の長とか、いや酒は喧嘩製造の道具であるとか酒を飲むと智恵が失くなってしまうとか、種々の比喩あるいは教訓、唱え言をいって辞退しないとその媒妁人から大いに罵倒される事がある。