Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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チベットりょこうき

チベット旅行記

河口 慧海

Lee チベット旅行記 (チベットりょこうき) de 河口 慧海 (かわぐちえかい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 531.520 caracteres · 1042 pantallas

Aozora Bunko

氷で足を切られる

その夜これからタズン・ターサムという所まで行くには川があるかないかと聞きますと一つあるという。で、その川は危ないから案内者がなくてはいけませんというのでその翌日案内者を雇うて、広い原を東南に進んで行くこと三里ばかりにして幅一町余の川が一つある。まだ十時頃ですからよく氷が融けない。で案内者のいうには今渡った分には

氷で足を切られる かも知れない。ここで茶を沸し昼飯を済まして居る中にはこの氷が融けるからそうしましょうというので、茶など飲んで十二時頃に川端の氷を叩き割って中へ飛び込んだ。融けた氷が自分の腰や足に打ちつけますからどうしたところが少々の傷は受けるんです。向うへ渡り終るともう寒気が骨髄に徹して皮膚の感覚を失って居るです。それから三里ばかり進んでその夜は小さなテントに泊り翌十一月一日九時過ぎ出立、行くこと二里ばかりにして十二時過ぎに小さな氷河を渡り、なお行くこと二里余にしてチベットの北原においては最も名高いタズン(七つの毛という。その意味は七仏の毛をその寺内に埋めてある故なりという)という寺に着いた。それは小山の上に建てられてある寺で、その寺の端には政府の租税を取り立てる所もある。