Clásicos japoneses con furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lee チベット旅行記 (チベットりょこうき) de 河口 慧海 (かわぐちえかい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 531.520 caracteres · 1042 pantallas
無量の感慨
ところがその辺に小さなテントを張ってその中で火を燃して居る者があって、そのテントの近辺に騾馬が沢山草を喰って居ります。
これはトモの人でカリンポンまで騾馬で羊毛の荷を運ぶのであります。そのテントについてぜひここに泊めてくれと頼んだところが、この通り幕内には五人も居って入る所がないという始末。けれども何といっても下僕は進まぬから仕方がない、坐って居ってもよいから泊めてくれと推して頼んだので、ようやくその中に入れて貰うことになった。
無量の感慨 泊りは泊ったが寝ることも出来ないからその儘坐って居るといろいろの感に打たれたです。あのような厳しい五重の関門を僅か三日間に通り抜けたということは実に不思議である。ごく旅慣れてこの辺をたびたび通過して居るところのチベット商人でさえ、この関門を通過するには七日以上十四、五日掛るという予定。しかるに私は殊に大雨中三日間に通り抜けてここまで無事に出て来たというのはいかにも不思議である。始めこの五重の関門を通ろうという決心をしたのは、どうせ前世の羯摩(業力)の結果、免かれぬ因縁があればブータンの間道を取ろうが桃溪の間道を取ろうが、運命は一つであると考えたからで、幸い事を誤らずにここまで着くことが出来た。