Clásicos japoneses con furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lee チベット旅行記 (チベットりょこうき) de 河口 慧海 (かわぐちえかい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 531.520 caracteres · 1042 pantallas
第二十六回 渇水の難風砂の難
水の代りに宝丹
ちょうど七時頃まで歩きましたが何もない。その日はおよそ十一里位歩いたです。もう羊も疲れてしまってなかなか進まない。自分は喉が乾いて仕方がないけれども幸いに草があるから羊に草だけ喰わして今夜はここへ寝るべしと決心したです。その代り火を焚く世話もいらぬ。もちろん夜分になっては火など焚いて面倒が起ってはならんから焚くことも出来ませず、そこへ寝込んだです。ところが昨夜寝られないのと十一里ばかり歩いて疲れて居るのとで随分寒くて苦しかったが、苦しみも慣れて見るとさほどでないと見えてウツウツと寝込んだです。
第二十六回 渇水の難風砂の難
水の代りに宝丹 その翌日五時頃に起きて、羊は草を沢山喰って居るから荷物を背負わせ自分も荷を背負うことにして向うの砂原を見るとどうやら水がありそうに見えて居る。川があるそこまでは少なくとも三里ばかりはあるようですからまああすこまで行きゃあ今日は水を得られるという考えから羊を追い立ててその方向に進んで行った。その前日から水がなくって困って居ったから非常に喉が乾いて実に堪えられない。宝丹などを口に入れて漸く渇きを止めて居るがどうしてもいかない。