Clásicos japoneses con furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lee チベット旅行記 (チベットりょこうき) de 河口 慧海 (かわぐちえかい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 531.520 caracteres · 1042 pantallas
氏の上下は作法
ですからこの国の諺に
氏の上下は作法 によって知らるるなり、都鄙の人々はその言葉によって知らるるなり、ということがありますように、華族は特別に容貌も高尚なる姿があって、その作法もすべて風雅で静粛である。その心のごときも我は華族であるから耻かしき行いをしてはならんと深く自ら戒めて居る者が多い。他の真言族、古教族、古豪族のごときは華族程に立派でありませんけれども、平民に比して見ますと幾分か高尚なところがあって、その性質もまた卑しくないのが私共でも大抵一見して分る。この人達は平民でなくって高等種族であるということが着物の着方でも分る。
平民はその容貌、品格等が卑賤でありますけれども、その性質はやや正直で盗心が盛大でない。平民はどんな貧乏に陥ってもし乞食になったところが大抵彼らは盗みをしないという一事をもってなお社会の人に信用されて居る。最下族の中には強盗、殺人等重罪の犯罪者が最も多い。それは重罪の巣窟であるというてよろしい。また乞食の多くもこの種族に属して居る。なおこの種族の中には別に乞食族という者もある。なぜならば代々乞食を続けて居る奴は乞食族とこういうのですから、たといこの最下族中に善人があっても社会は彼らを信用しない。