Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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チベットりょこうき

チベット旅行記

河口 慧海

Lee チベット旅行記 (チベットりょこうき) de 河口 慧海 (かわぐちえかい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 531.520 caracteres · 1042 pantallas

Aozora Bunko

第七十一回 侍従医の推挙

宮中の佞臣

それは全くチベットでは公然の秘密で誰もが知らん者がない位になって居るです。なぜそんな事をするかと言いますに、聡明な法王がその位に即きますと近臣の者がうまい汁が吸えない。己れの利益を完うすることが出来ないからで、これまで出たところの法王もみな随分人物が出たらしく見えるです。その人達の中には二十二、三歳に至るまで特別の教育を受けたお方もあるそうです。それぞれの著書を遺して人民を導かれたということを見ても分るです。それは歴史によっても充分証拠立てられるのです。

第七十一回 侍従医の推挙

宮中の佞臣 その後前代法王の事などを私の寄寓して居りました前大蔵大臣から聞いて見ますと、涙のこぼれるような事がある。どうも近臣に不忠の大罪人が多い。稀には忠臣も二人や三人は無い事はないそうですけれども、いかにも勢力が鈍く不忠の人間は奸智に富んで居るだけ、巧みに徒党を組みたやすく倒すことの出来ないように立ち廻って、宮中に瀰蔓って居ると言う訳ですからどうもして見ようがない。私が世話になって居った大蔵大臣もやはり退けられた一人であるそうです。しかし不忠な人間が不忠な様子を人民に示しては、なかなか自分の位置は保てない。