Clásicos japoneses con furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lee チベット旅行記 (チベットりょこうき) de 河口 慧海 (かわぐちえかい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 531.520 caracteres · 1042 pantallas
第一回 入蔵決心の次第
チベット探検の動機
集積せるところは、尨然紛雑し容易に整頓すべからずして、自ら慚愧せざるを得ざるものあり。日ごろ旅行談の完成せるものを刊行して大方の志に酬いよと強うる友多し。余否むに辞なし。すなわちかつて時事新報と大阪毎日新聞とに掲載せしものを再集して梓に上せて、いささか友の好意に対え、他日をまちて自負の義務を果たさんと決しぬ。
チベットは仏教国なり。チベットより仏教を除去せば、ただ荒廃せる国土と、蒙昧なる蛮人とあるのみ。仏教の社会に及ぼせる勢力の偉大なると、その古代における発達とは、吾人の敬虔に値いするものなきに非ず。この書この点において甚だしく欠けたり。これ余の完全なる旅行談を誌さんと欲して努力せし所以。しかれども事意と差い容易に志を果たす能わずあえて先の所談を一書として出版するに至る、自ら憾みなき能わず。即ち懐を述べて序文に代う。
明治三十七年三月上澣河口慧海誌す
第一回 入蔵決心の次第
チベット探検の動機 私がチベットへ行くようになった原因は、どうか平易にして読み易い仏教の経文を社会に供給したいという考えから、明治二十四年の四月から宇治の黄檗山で一切蔵経を読み始めて、二十七年の三月まで外の事はそんなにしないで専らその事にばかり従事して居りました。