Clásicos japoneses con furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lee チベット旅行記 (チベットりょこうき) de 河口 慧海 (かわぐちえかい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 531.520 caracteres · 1042 pantallas
異臭鼻を撲つ
版本になって居るチベット語の経典はないがただ写本だけの経文がここに余程納まって居るということでございました。その所を出て本堂の彼方此方を見廻って居りますと始めはそんなに思いませんでしたが非常に嫌な臭いがして居る。
異臭鼻を撲つ これはチベットのどこの寺に行ってもこういう臭いがするので、とても日本人が始めて入った時分には鼻持ちのならぬ臭いであろうと思われたです。チベットでは燈明は皆バタで上げる。それから僧侶がここに来て茶を飲む時分にバタや茶を溢すです。ところが庭は板石といったところで漆喰みたようなものですからじめじめ湿って居りますからそのバタの腐敗した臭いが堂内に満ちて居る。此臭はチベット人にはよい臭いとして嗅がれて居るのですけれども私共には非常に厭な臭いである。本堂を出ますとその両側にまた堂があっていろいろの仏像が飾ってある。
その中でも殊に目立った物は古派の開祖ペッマ・チュンネの像でありました。其像は台も像も一体に宝石で出来上って居る。ぐるりの壁もまた庭にも宝石が敷いてある。もっともそれは敷き詰めてあるのでなくって模様に宝石を置いてあるだけですが、実に人目を驚かすばかりの立派な有様である。