Clásicos japoneses con furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lee チベット旅行記 (チベットりょこうき) de 河口 慧海 (かわぐちえかい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 531.520 caracteres · 1042 pantallas
第百二十四回 恩人の義烈
心事既に決す
他国へ去ってもこの国人に大いなる害の及ぶことはないという事であった。まず自分の判断は極りました。その翌朝早速ガンデン・チー・リンボチェの所に参りました。巡礼に出かけるというつもりで伺いましたところが、師匠は笑いながら判断してくれましたが、「どうも巡礼に出かけると今まで苦しんで居った病人がかえってよくなる訳になって居る。しかしあなたのいわゆる病人というのは本当の病人じゃあるまい。まああなたがここに居るとラサ府のお医者さんが喰って行くことが出来ないから、その助けにでもなるというようなものかね」というお話であった。しかし確かに師匠は私のこの国を去るということを知って居られたようですが、実に恐ろしい人です。他にも尊いラマは沢山あるように承りましたけれども、とにかく私の親炙して教えを受け殊に敬服したのはこの方であった。これが師匠のガンデン・チー・リンボチェと私との最終のお訣れであったです。
第百二十四回 恩人の義烈
心事既に決す この日私はまた大蔵大臣の宅へ帰りまして、大臣にこれまでの秘密を打ち明けようと思ったところが、生憎この日は五月二十二日即ちチベット暦の四月十三日で、法王がノルプ・リンカの離宮からラサ府へお越しになるということで、前大蔵大臣も奉迎に行かれたです。