Clásicos japoneses con furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lee チベット旅行記 (チベットりょこうき) de 河口 慧海 (かわぐちえかい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 531.520 caracteres · 1042 pantallas
天然の曼陀羅
それらは皆インドのガンジス川の一番源の水である。この水は真の霊水であるといってチベット人及びインド人の中にも伝えられて居る。そこを離れてだんだん西北に進んで川端に出ましてある川の最も幅の広い所を向うへ渡りました。渡ってそこでまた一夜を明すことになったですが、その日は僅か三里半位しか歩かない。遙かに西北の空を眺めますと大きな雪峰が聳えて居る。その峰が即ちチベット語のカン・リンボチェで、インドではマウント・カイラスという。昔の名はカン・チーセといって居る。その雪峰は世界の霊場といわれるほどあってヒマラヤ雪山中の粋を萃め、全く
天然の曼陀羅 を成して居る。その霊場の方向に対してまず私は自分の罪業を懺悔し百八遍の礼拝を行い、それからかねて自分が作って置きました二十六の誓願文を読んで誓いを立てました。こういう結構な霊場に向って自分が誓いを立て得られるというのは何たる仕合せであろうかという感じが起りまして、その時に一首の歌を詠みました。
何事の苦しかりけるためしをも
人を救はむ道とこそなれ
ところが前夜私が泊りました同行の人たちは、お前はなぜそんなに礼拝をしてシナ文字を読み立てたかと聞いたからその意味の一斑を説き明してやりました。