Clásicos japoneses con furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lee チベット旅行記 (チベットりょこうき) de 河口 慧海 (かわぐちえかい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 531.520 caracteres · 1042 pantallas
ネーチュンの出御
その声は天上にも響くかと思われる位です。その式が済みますと
ネーチュンの出御 釈迦堂の内から、例の気狂いのごとくになって居るネーチュン(神下し)がチベット第一の晴れの金襴、錦繍の服を着け、頭にも同様の冠を戴き、仰向いて両眼を閉じつつ二人の肩に縋り、あたかも魚が水を吹出し吸入るるかのごとくにアップアップと、まるで精神を失ったかのように足を千鳥に運びつつとぼとぼと倒れそうに出かけて来るです。そうすると愚民はそれに対して一生懸命に拝み立てる、その側にはまた嘔〔唾〕を吐きかけてやりたそうな顔付をして嘲って居る僧侶もある。実に面白い。
その狂人に付添うて来る僧侶も沢山です。それらの飾りはなかなか立派なもので容易に言葉に尽すことが出来ない。この間セラ寺の祈祷会の時分に説明して置きましたが、まず五色の絹で飾り立てたところの二間あまりの宝剣(二十四、五本)を持った奴が両側に列んで出て来る。その次には金香炉及び種々の宝物箱を持った奴が出て来まして、気狂いはその後から来るのです。どこへ行くかというと釈迦堂から二丁ほどある平地の所へ、障りなく投秘剣の式を終えるように守る神様として出て行くのです。