Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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チベットりょこうき

チベット旅行記

河口 慧海

Lee チベット旅行記 (チベットりょこうき) de 河口 慧海 (かわぐちえかい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 531.520 caracteres · 1042 pantallas

Aozora Bunko

奇怪なる修辞学

こともあるのです。

奇怪なる修辞学 それはチベットの修辞学中には仏教上の事が沢山入って居ります。それも普通の仏説を応用して居るならば少しも怪しむに足らないですが、チベットには一種不可思議に卑猥なる宗教がありまして、その宗教の真理を修辞学に応用してあるのでございます。しこうして男女間の情交を説くのに仏と多羅尼、あるいは独鈷と蓮華との関係をもってし、またその蓮華の露の働きを男女の関係に及ぼしていろいろの説明をし、そうしてそのごく穢わしい関係からして清浄無垢の悟りを開かしむるというような所に落し込んであるのです。こんな修辞学は恐らく昔はインドに在ったでしょうが、今はチベットに残って居るだけのことであろうと思われる。私は修辞学を非常に研究しましたが何しろそういう説明の仕方ですから博士と意見が合わんでしばしば激論したのであります。この両性交合教の開山は蓮華生という僧侶でありますが肉も喰えば酒も飲み八人の妻君を持って居った人です。その僧を清浄なる僧侶とし救世主として尊崇したのであります。

これは恐らく悪魔の大王が仏法を破滅するためにこの世に降りかかる教えを説かれたものであろうと私は断定して居ります。