Clásicos japoneses con furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lee チベット旅行記 (チベットりょこうき) de 河口 慧海 (かわぐちえかい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 531.520 caracteres · 1042 pantallas
第三十八回 天然の曼荼羅廻り(三)
三途の脱れ坂を踰ゆ
て、大いに感化を受けた訳でもあります。
第三十八回 天然の曼荼羅廻り(三)
三途の脱れ坂を踰ゆ さてその翌日もその寺で泊り込んでいろいろその地の事について研究しましたが、夜はやはり禅定に入ってその楽しみを続けた。その時の楽しみは一生忘れられません。その翌日は非常に厳い坂で三途の脱れ坂というのを踰えねばならん。ところが幹事は誠に親切な人でヤクを貸して上げましょうという。私とは余程深い縁があると見えて出来得るだけの親切を尽してくれいろいろな喰物もくれました。そのヤクに乗って一人の人に案内されて恐ろしい坂を登って参りました。するとチベット人の妄信といってよいか信仰力といってよいか、仏陀に対して自分の罪業を懺悔し自分の善業を積むという熱心は実に驚くべきほどで、その山を一足一礼で巡るという酷い行をやって居る者もあるです。それらは大抵若い男女がやって居るので老人には出来ない。ただ登って行くだけでも随分困難を感ずるですからとても若い者のような具合には行かない。私はヤクに乗って登ってさえも随分苦しい。何故かならばいかにも空気が稀薄ですから、三途の脱れ坂を二里ばかり登りますと非常に疲れて呼吸が大分苦しくなったから少しは薬なども飲むつもりで休みました。