Clásicos japoneses con furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lee チベット旅行記 (チベットりょこうき) de 河口 慧海 (かわぐちえかい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
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第百十八回 チベットの兵制
常備兵五千人
内乱の起る場合
チベット人口六百万人に対する五千人の兵士は実に少ない。外国に対する事はおろか自分の国の内乱に対しても、よくこれを平らげて国を安らかに保つということは出来得ないように思われる。
けれどもチベットは兵隊で国が治まって居るのではない。威圧で国が治まって居るのではない。ただ仏教の信仰力あるが為に国が治まって居るのである。多数の蒙昧なる愚民はただ仏教を信ずるの一念、即ち法王その人は活きたる観世音菩薩と信ずるの余りに、法王に対しては決して剣を向けることは出来ない。敵として戦うことは決して出来ないという観念は、一般に染渡って居ります。ですから兵士は僅かでもそんなに多く内乱も起らずに治まって居るです。大抵チベットで
内乱の起る場合 は法王が薨れたとか、あるいはなお幼くして政を親らすることが出来んという時に当り、ある大臣が威をほしいままにするとか、その時の仮りの法王が権を専らにして人民を虐げるという場合に、人民が憤激して内乱を起すことがありますけれども、法王が成長して実際その国の政を執るに当っては、多少困難な事が起っても、これは活きたる観世音菩薩に仕えるのである、供養するのであるという観念をもって心服して居りますから、兵隊は沢山要らない訳です。