Clásicos japoneses con furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lee チベット旅行記 (チベットりょこうき) de 河口 慧海 (かわぐちえかい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 531.520 caracteres · 1042 pantallas
チベットは夏と冬の二季
だから誰々はどこそこの修験者に逆らったがために悪い咒咀をされてとうとう死んでしまったというような話はどこででも聞く事なんです。冬はまあそういう仕事をして夏になると霰との合戦に従事するのです。ついでに申して置きますが、
チベットは夏と冬の二季 チベットには春夏秋冬の四季はない。夏と冬との二季に分れて居るだけです。もちろんチベットの書物には春夏秋冬の四季の名は現存して居るのでございますけれど、その実際は二季のほかはないものだから、チベット人もやはり実際の気候に従ってヤルカー(夏)、グンカー(冬)という二つしか一年中に用いない。それで陽暦の三月十五日頃から九月十五日まで夏で、その他は冬です。で、もはや陽暦の三月、四月頃から畑を耕してぼつぼつ麦蒔にかかる。そうするとその修験者は一番そのチベットでの高い山の上に建ててある防霰堂へ出掛けて行くです。この防霰堂はなぜ高い所に建てて居るかと言うのに、霰の雲がどの方向からやって来るかということを発見するのに便利なためにどこでもその地方中の一番高い山の上に建ててあるのです。
で、麦の芽が出ますと修験者は多くはそこに住んで居るのでございますけれど、始めのうちは余り用事がないものと見えて、そこから自分の宅へ帰って来ることも折々あるそうです。