Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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チベットりょこうき

チベット旅行記

河口 慧海

Lee チベット旅行記 (チベットりょこうき) de 河口 慧海 (かわぐちえかい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 531.520 caracteres · 1042 pantallas

Aozora Bunko

第十二回 山家の修行(続)

博士との衝突

ですから私は博士と意見は合わないので、博士は蓮華生その人は仏の化身であるということを信じて居ります。またこの辺の土民はこの穢わしい蓮華生の仏教を盲信することは実に酷いもので、全くこの辺に行われて居るのは旧教ばかりで新教派は一人もない。博士はもと新教派の教育を受けたる清浄無垢の僧侶で、二十年間セラ大学で修行を為し博士の名を得た人であるということは確かですけれども、女のために一旦その身を誤りそれがために蒙古に帰ることが出来ず、といってラサに住して居るのも面目ないというところからこういう山家に零落れて、不潔な婦女子などを相手にして居るのだと村人はいいましたが、しかし非常に博学の人でありました。

第十二回 山家の修行(続)

博士との衝突 前回に述べた通り修辞学の上について博士と私との間に議論の起る事はしばしばで、ある時博士は怒って講義を罷め「あなたは確かに外道の人でチベットの仏法を破壊するために来た悪魔である。いくら金を貰ってもそういう悪魔に教えを説くことは出来ない」と言って二、三日講義を休んだことがあったです。私は打ち棄てて置くとモンゴリア人の癖として怒ることも早い代りにまたなおることも早い。