Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lee チベット旅行記 (チベットりょこうき) de 河口 慧海 (かわぐちえかい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 531.520 caracteres · 1042 pantallas
というのは猛獣などがその火を見てやって来ないです。雪の中に居る豹で実に恐ろしい奴がある。これは英語にスノー・レオパルド、学名をフェリス・ユニガというのでチベット人はただシクと呼んでおる。また雪の中に居る猫で大変に人に害をするものもある。そういう獣は夜中火を焚いて居るとやって来ない。それですから本当の望みの方からいうと火を夜通し焚いて居ることは必要であるけれども、それを焚いて置くと或は山の上かどこからか知らんが泥棒などがその火を認めまして、おおあすこに火があるからきっと人が居るに違いない、行ったらよい仕事が出来るだろうと言って、その火を的にどこかの山の端から尋ねて来られる憂があるのです。
随分猛獣の迫害も恐ろしいものでございますけれども、それよりもなお人間の迫害の方がよけいに怖い。何故ならば猛獣はこっちでよく寝て居る時分にはどうかすると寝息を聞いても喰わずに行ってしまうこともあるです。それですから泥棒の迫害を防ぐために砂を蔽被ぶせておく。翌日の朝までその火がよく保てるようにして置くです。するとまず非常の寒さのために凍えて死ぬの寝られんのというようなこともない。