Clásicos japoneses con furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lee チベット旅行記 (チベットりょこうき) de 河口 慧海 (かわぐちえかい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 531.520 caracteres · 1042 pantallas
実にこれらの事はその地にいたって実際を見ない者の想像以外で、話だけ聞いては私共でさえ始めは信じなかったのですが、いろいろの地を経て来て始めてその前に聞いた話の実説であることを確かめた訳です。
中等以下の者は全く着替がないですから、着物なども古くなると垢でぽろぽろに千切れてしまう。それから人の前でもどこでも自分の着物の裾裏をまくって涕をかみ、そうして其涕をうまくすり付けてしまう。余り涕が多いと筒っ袖の方にもそれをすり付けて置くんです。で、裾の方が涕の壁のように堅くなって、その上で鼻をふくことが出来なくなりますと、今度は膝の辺でまたふきますですから、着物は涕とバタと垢との三つの壁になって居る。これらは中等以下の社会の人に多い。しかし中等以上はさすがにそれほどにもない。垢は沢山付いて居っても幾分か綺麗なところがある。ことに僧侶にいたっては顔を洗い手を洗い着物も綺麗にしなくてはならんと言って、しばしば僧官から戒められますから、そりゃ幾分か綺麗なんですが、それとてもいろいろ種類があるです。これはラサ府に入って後の実地について充分に話することにいたしましょうが、何にしても、そういう人に冊かれてお茶を戴き御膳をよばれるというのですから、随分嫌な事は沢山あります。