Clásicos japoneses con furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lee チベット旅行記 (チベットりょこうき) de 河口 慧海 (かわぐちえかい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 531.520 caracteres · 1042 pantallas
そういう坊主は一体何の役に立つだろうかという疑いが起りましょうが、此僧がチベットでなかなか要用なんです。時にラマが北原とかあるいは人の居ない地方へ旅行する時分には、壮士坊主が護衛の兵士となって行きますので、なかなか強いそうです。自分に妻子がないから死ぬことは平気なもので、何とも思わずに猪武者で戦いをやるものですから、チベットでは坊主の暴れ者は仕方がないという評判さえ立って居るです。そうしてまた壮士坊主は喧嘩をよくする。けれども出遇いがしらに喧嘩をやるという事は稀なんで、何か一つ事件が起らなければむやみにはやらんです。
その事件というのも金銭上に関係したことは余りない。いつも綺麗な小僧さんが種になっておかしい問題が起るです。昔高野山にあったようなああいう卑しい情慾を遂げる遂げぬという場合、すなわち彼らが自分の小僧を盗んだとか盗まれたとかいうような場合に、公然決闘を申し込むんです。申し込まれた時分にはどんな者でも後へ退くというような事はしない。退けばその時限り壮士坊主の仲間から刎ね退けられて寺に居ることが出来ない。その壮士坊主にもちゃんと親方もあり、またその仲間の規則もちゃんと立って居って、その規則を司って居る奴がある。