Clásicos japoneses con furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lee チベット旅行記 (チベットりょこうき) de 河口 慧海 (かわぐちえかい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 531.520 caracteres · 1042 pantallas
サースンに子が出来た時分には誰の子か分らないけれども、その真実の阿父つぁんというのはその真実の親の誰たるに拘わらず、まず一番の兄をもって父と呼びその他はおじと呼ぶことは前にいった通りである。
こういう奇怪なる家庭にすべて兄弟が同時に住んで居るということが少ない。大抵その中の一人が家に止って居ると、その他の者は商売に出掛けるとかあるいは官吏ならば官用を帯びて出掛けるとか、いろいろの方法で外に出るようになって居るです。この多夫一妻の風俗は今でもチベットでは実に盛大であって、その国人にはその事は大いに善良であると信ぜられて居る。稀に外国に出て行ったところの商人らはこの風俗の可かないということを知って、いろいろに言う者がないでも無いけれども、それは昔からルクソー・ミンズ(古来習慣がないという意味)という一言で皆破られてしまう。
この言葉は殊に強大なる勢力をもって居って、この一語の下に尊き真理も蹂躙せられてしまう。かかる奇怪なる結婚式と夫婦の関係はチベット古代のポン教より生じた習慣で、今日までルクソー・ミンズの一語のもとに真実仏教の這入ったる後もこの習慣が盛んに維持して来たのである。